SAKAGUCHI KEN FACTOY,inc. 2-14-10 Misyuku,Setagaya-ku,Tokyo,Japan 154-0005 TEL:03-3424-2304 FAX:03-3424-2341
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029◆人生のとんでも、ない転機!
     ほんとうに、ゼロに戻れって、
     すべてがメッセ−ジだと、、、自身に聞いてみる。



  また。また何か、ひとつの時代を整理して、次の世界へ向かっていこう!っていうリタ−ンの2003年だったかも知れない。
重なる、逆境を、素直に受け入れることから。すべてを、素直に。こいつが、ポジティヴに向かわせるんだ。人生は旅だ。あらゆる途中を楽しめなきゃ、到着したところで、面白くないもん、ねぇ! だか、なんだか。とにかく、再度のリスタ−ト!の年と、なった。

  アタマから1・4 。 精力的な男『J』 の日本武道館でのライブ。かなり、ブッ跳んだライブで叩き起こされ、すぐさま、仲野茂(ANARCHY)プロデュ−スによる『THE COVER』のレコ−ディングがスタ−トした。もー2003年も、物凄いイキオイで走り抜けてく。
  しかし、このイベント『THE COVER』。1987年にオレが、産まれてはじめてロゴやフライヤ−をデザインしたTHE ROCKのイベントなんだ。16年ぶりに、オリジナル・ロゴを引っぱり出してきた。年頭から、ほぼ毎日、カメラマンのMASAと一緒に、レコ−ディングスタジオに通いつめて、参加ア−ティストのポ−トレイトすべての撮影を続けた。そして、痛快な集合写真を、完成させた。
Vocalに、もちろん仲野茂(ANARCHY)・PANTA・柴山俊之。
伊藤ふみお(KEMURI)、KENZI(KENZI & THE TRIPS)、
中川敬(SOUL FLOWER UNION)、
RYOJI(POTSHOT)、花田裕之(ex.THE ROOSTERZ)、
稲田錠(G.D.FLICKERS)、大槻ケンジ(特撮)、
トオル(マイナ−リ−グ)、井上篤(ニュ−ロティカ)、TOSHI-LOW(BRAHMAN)
Guiterに藤沼伸一(ANARCHY)、花田裕之、NAOKI(SA)、
KASUGA(ラフィンノ−ズ/DESSERT)、
山口洋(HEATWAVE)、AKIO(BADFISH/ex.SNAIL RAMP)、坂元東(WRENCH)、 内藤幸也(ARB)…。
Bassには、寺岡伸芳(ANARCHY)、津田紀昭(KEMURI)、
渡邊貢(PERSONZ)、YASUNORI TAKEI(MO'SOME TONEBENDER)、
市川勝也(POTSHOT)、井上富雄(ex.THE ROOSTERS)、岡本雅彦(アンジ−)…。
Drums、有松博(特撮/BADFISH)、小林雅之(POTSHOT)、
高橋浩司(PEALOUT)、池畑潤二、キ−ス(ARB)、
アヒト イナザワ(ex.ナンバ−ガ−ル)、名越藤丸(WRENCH/ANARCHY)、
小林高夫(ex.ANARCHY)…
  このイベント『THE COVER』。ミュージシャンたちが自ら影響を受けたアーティストの曲や、一度やってみたかったという曲など、自分たちのバンドではやれない曲や、できない曲を楽しみながら、そして普段一緒にやることのないミュージシャンたちと一緒にセッションしてしまおうということから始まったもの。最初は、仲野茂(ANARCHY)・PANTA(頭脳警察)・柴山俊之(サンハウス)らが発起人となり、新宿LOFTを拠点にして行われてきた。
  1988年には渋谷公会堂で『THE COVER SPECIAL』として、仲野茂ユニット・PANTAユニット・柴山俊之ユニットの3部構成で行われ、ゲストに、今は亡きジョニー・サンダース。そして、その後自らのRCサクセションでも『COVERS(カバ−ズ1988年リリ−ス)』のアルバムを発表した忌野清志郎、かまやつひろし、鈴木慶一、石橋凌(ARB)、ちわきまゆみ、などを迎え、同年4月にはビクターより『THE COVER SPECIAL』のライブLP・CDが発売され、その時も、アルバムジャケットやフライヤ−なんかをオレが手掛けてたんだけど、、、。
  まぁ、なんだか、THE ROCKとのア−トでのコラボレイトを、自身の天職に決めた、オレなんかの原点に、戻されたような、年始だった。
  BUCK-TICKも2003年は、頭っから1・24には、スペシャルなメニュ−で、、、、、、この日だけのシ−クレット・ギグを開催。ゲストも入れない、、、ほんと、ラッキ−なオ−ディエンスだけで盛り上がったステ−ジをやっちゃった。  そして。BUCK-TICKの作品を、すべて、再考するが、ごとし!!! 過去のリリ−ス映像作品のDVD化に。「sabbat」2003BOX。DVD「Climax Together」 2003BOX。のリリ−ス。そして、シングル『残骸』のア−トワ−クでは、画家(?)ア−ティスト(?)音楽家(?)、、、ともかくジャンルを越えた D[di:] ちゃんと呑みの席!以外でコラボレーションをやった。、、、、これも、面白かった、ウン。
  アルバム『Mona Lisa OVERDRIVE』では、オレがデモ・トラックスを聞きながら、夢で見た映像を、具現化することにした。謎の微笑を浮かべた女性が、、、、、、、、、、なんて、レベルを遥かに超え狂ってしまった脳神経活動を酷使し過ぎた女性を描いた。
 中枢の神経支配が、その表情すべてを暴走させて、顔の表面からも、抜け出してエラ−を重ねてしまってる、恐怖か、堪能か、その限界点をオレのイメ−ジでカタチにした。それでも、美しく、しなやかに、、、、それが、圧倒的な疾走感覚や、ヘビィな重量感、、、、、、
ともかく。またまた、モノ凄いアルバムを産み落とせるのだから、、、、、、、と信じて。
  しかし、これまた、オレの産み落としたア−トワ−ク。一般には、気持ち悪い作品代表になっちゃったようだ。。。。。
難解かも、知れない。オレの、この、コワレかけた頭で、見た夢だから。。。
  BUCK-TICK「PICTURE PRODUCT II」。BOX。そして、セットされる豪華写真集すべてのア−トディレクションをやった。それぞれが、充実した撮影ヴィジョン!アイデア!で!メンバ−5人と、真剣に向かい合い代表的な作品を目指し!超過密スケジュ−ルの中、5人5様の表現に向かった!ここでは、櫻井敦司。今井寿。星野英彦。樋口豊。ヤガミト−ル。そしてBUCK-TICK。ここでも、何故だか、いつもには、ない、新鮮な達成感が、あった。ホント、5人と、出会った頃を、思い起こさせる、また、初期衝動の、感情が、、、、。
  『INORAN』のDVD「THE LAST NIGHT」。ここでは、オレが入魂!でINORANのために描いた幻の生き物、、、、!!そう!想!想像上のヤツ!DRAGON!龍の絵が!大胆にフュ−チャリングされた!龍年に、この星に産まれ落ちた自分としては、このDRAGON!龍の絵!には、特別な思い入れがある。一生大切にしたい、そう、思えるア−トワ−クです。   多分、オレの人生よりも、長生き。いや、永遠に不滅だ(笑)!!!
  幼少時期に、オレのお祖父さんが、裏山に散歩、オレ連れてって、「おいッ!この中に!お前の産まれの神さま=龍が居るっぞッ!」なんて突然、木の枝を、ノコギリで切り落としてさ。皮剥いで、ニス塗って、「オレの神さま=龍」 をプレゼントしてくれたコトが、あった。
  なんだか、そいつを、鮮明に思い出した。ホント、一生、一緒に歩きたいって思える絵の、誕生だった。

  『J』 のMINI ALBUM「Go with the Devil」では、『J』 の新境地を見せるが、ごとし。J 本人から生まれた「J 自身がDevil」を演じる撮影ヴィジョン!アイデア!で!シンプルで、チカラ強い作品が、そして、ライヴが生まれた。Scott、Franz、C.B.とのイキも、ピシャリ!全国のMother Fuckerたちは、最高のブッ飛ばし!を感じとったはず!だ。そして、各地で狂ったように、
PYRO BABYたちが悪魔と、踊り、弾けた!
  『hide』のDVD「Mix LEMONed JELLY」。オレが、デスク前に貼って1枚大切にしてる写真がある。この「Mix LEMONed JELLY」当日、弟分 J を挟んで、タバコをくわえ、別のゲストを迎えてるhideとオレの写真だ。もう、これこそ、SPIRITSなんだ!確実にオレの中にも、hide=ROCKを武器にアナ−キ−な平和を求めて何処までも前進する戦友hideは、確実に!!!生きてっからな!ってコトで、、、、。このDVDパッケ−ジは、「Mix LEMONed JELLY」モデルのマスクを被らせるってコトにしました。

  『PIERROT』のアルバム「ID ATTACK」。 BUCK-TICKのアルバム 『Mona Lisa OVERDRIVE』でも、コラボレ−トしたCG作家、岡田謙治くんと、夜をブッ飛ばし!寝る暇もなく、集中して、、、、1曲ごとの、曲のヴィジョンを解読しながら、、、!!!!独自の世界観を布教している!!!!!PIERROTの新境地を表現できたし、ア−ティスト写真からして、、、、もう!お気に入り!の仕事になった!

  なんて、なんて、、、、、、、多忙を、楽しんでたのです。
  なんたって!2003年は、例年よりも、ますますスピ−ド上げて、、、、、酒をガソリンがわりに!自身を覚醒させて、ガンガン飲み干しては、普段から、酔ったイキオイ!あぶさん!酔拳!よろしくって感じ、、、。で、お得意のス−パ−・スピ−ド・直感型・デザイン!酔ったイキオイ!で、見る『夢』ってヤツを!『夢』の世界を、頼りに!道しるべに!ブッ飛ばしに!ブッ飛ばし!ては!リアルな現実ってものから、離れよう!人間界から、逆らおうって!、、、、まったくバカの悪い頭の酷使だよ。2月アタマに、ロケで、南半球はシドニ−に行って。オリオン星座も逆さま!水道の排水溝の渦も逆さま!逆さま!逆さま!を見て、バカが、意味のないコト感じてた。
  最近、日本じゃダメだ!ダメだ!ダメだ!なんて、会話が多い中、なんか、すべてが、逆さま!に!いい角度で跳んで行きそうで、、、、、。
  なんか、すべてが、逆さま!に!いい角度で跳んで行きそうで、、、、、。まぁ、早い話、『アルコ−ル=愛』だけが、頼りの、情けのない、バカ野郎ですよ。こいつ!
、、、、、、、で!
2003年7月1日。
  いつもの、ごとし!ライヴ・ハウスにて!これからスタ−ト!ってプロジェクトの新人BANDのライブに向かい、、、、。酒をグビグビ煽り、、、、打ち上げでも、アジテ−トと気炎を上げ、行きつけの店をハシゴ!!!いつものように、仲間たちの間をピョン!ピョン!飛び跳ねるように、呑み捲りの、眠らない夜を過ごした。寝ないでも、二日酔いでも、イケルって甘い考えで、、、、、、、

で!で!ある! 翌日。事務所で、ギタ−・メ−カ−の担当者と打ち合わせの最中に!アワ噴いて倒れちゃったらしいのだっ!救急車で、また運ばれたみたいだった。

  、、、、、、長い、長い空白から目覚めたら、まったく!
これこそ!夢であることを祈る心境だった。白いベットに、張り付け状態。 点滴が腕、そして紙オムツ!うぎゃァアアアア!!!!!!! 病院の部屋だぁ!

  、、、、、、ウソじゃなかった。夢でも、もちろん。
  1996年。交通事故以来のサマだった。尿道にも管が刺さってる、寝たきり!その事実を受け入れるには、相当の勇気が必要だった。事務所のスタッフや、実弟MASA!
見舞いや、メ−ルで励ましてくれるROCKの共犯者たち!また!戦い!自身との格闘が始まったのだ!
病名は髄膜炎だと言われた。とにかく、ゆっくりと気持ちを落ち着けて、仕事を忘れ、病に勝つことに集中!した。
先生の予想に反し、強靱にも、1週間で、退院にこぎ着けれたのだった。

  楽しみにしてた、7月10日新宿LOFTでのライヴ・イベント『THE COVER』にも、間に合った。日本を代表するロッカーたちが、兄貴・仲野茂の旗の下、集った。このイベントは、まったぁ!本当に!生きる勇気!!をプレゼントしてくれる、、、、、、、、。

  THE ROCKって、ヤツがオレの生きる道標なんだって、
オ〜イ!サカグチケン!まだまだ!やること!ヤマ積みなんだぜ〜!って、もうひとりの自分が!励ましてくれちゃう!

  しかし!

  オレは核の魂で、確実に!人生の転機を実感した。

  脱酒を決めた。

  現実に生きよう。ほんとうに、ゼロに戻れって、すべてがメッセ−ジだと… 
  この仕事に就いてから、そう!20年ぶりの精神復活を!すべてにおいて、ZEROに向かってく決意を!脱酒を決めた。で、もってオフを生まれ育った四国・志度に、帰ってから過ごした。自身の足で歩いた小学校までの道。故郷で、ガンバってる悪友たちや、先輩とも、会ったり、いとこの、コウチャンや、のりこ、美保との必然的な、再会。両親と、成人してから、初めてってくらい水入らずで、過ごす日々。人生やり直し!って感じでした。20年ぶりの精神復活です。

  脱酒を決めて、早寝・早起き!夢も見ないくらい、、、、、深い眠り、安らかな眠り、、、、、早朝から愛犬ピギィ・ジェイルとの、ジョギング、、、
太陽と、素直に向かい、、、、月の光りを、星の輝きを、、、、肉体・精神のすべてで、感じる。 朝・昼・晩
自炊しながら、しっかりと食べ、なんだか、試合前のボクサー並みの精神+肉体改造に取り組んだ。
当たり前だけど、サッカ−やっても、以前よりも、感じる。見える。走れる。動ける。楽しい。 すべての悪いモノとぜい肉を、汗にして、すべて放出するがごとき!
人間ドックでも、古キズ右目と、以前の交通事故で受けた古いキズ跡が、
当たり前のように指摘されただけで。あんなスッゲー酒ダヨリな男の身体と思えない健康体だったよー。
  川は流れる。タップリと溜め込んだ毒を、すべて、ハキ出すことだ、と。
自身が、生きてるコトにだって、必ずや、意味が、あるはずだから、産まれたからには、存在の意味だって、ちゃんとあるハズだからって!
リアルな現実の中にこそ、新しい表現が、埋もれてる!楽しみはコレカラになってきた。
  そしてラッキ−にも、オレ1人になった。事務所のスタッフが、揃って独立したのだ。これは、また、一瞬、人生って、真っ暗?って、とらえたが、、、なんのコトはない。良かった。それは、まず!甘える、ってコトができないからだ。脱酒を決め。生活リズムを変える支えにも、なった。信じる、自身しか、居ないのだから。壊れたのなら、また、最初から、始めりゃいいんだもん、ねッ! オレの中には、必然だから!
  しかし、オレ、この頃の記憶ってのが、定か、じゃ、ない。とにかく。必死。必ずや、この障害にも、理由が、あるのだから、、、、逆境を、素直に受け入れないと、前には、進めないから!、、、、、、素直に、楽しんだ。そして、密度の濃い1日を過ごした。多忙には、変わりないんだけど、人生のリズムのキリ方が、違ったのか、毎日が、ポジティヴで、楽しいのだ。時間が、もったいないくらい。自分で、自分の生きる道、を信じてやらなきゃ、誰が、信じてくれるかよ!って思えて、ね。結局。死ぬ時ゃ、、、死ぬし。愛する、もう、1個、が、存在しても、同じ、一瞬には、行けないワケだし。。。  
  『FAKE?』のGIGや、『J』のGIG、『PIERROT』の武道館「THE FINAL DESPAIR」そして横須賀の『hide』のオ−ルナイトイベント。なんだか、招待されるライヴも、ネオ・サカグチケン流!面白い、そう!ハッピ−なんだ!全身の全細胞で、たっぷりと感じた。そう!楽しいのだから!
  もちろん、デザインの現場でも、以前と違った面白いアイデアを、楽しんだ。『Ra:IN』のアルバムでは、わがまま言って、8角形のアナログ・ヴァ−ジョン。『hide』のカレンダ−2004じゃ、ビニ−ルカ−テンを素材に遊んで。
『INORAN』のカレンダ−2004じゃ、INORANの一瞬の何気ない動きを、コマにダイアリ−にして、ワンカットずつ丁寧に独自のレタッチを加えて遊んだ。
『BUCK-TICK』との仕事での再会は、カレンダ−2004+THE DAY IN QUESTION 用のパンフ撮影を。こちらも、新生『レッドシュ−ズ』で…すべてが、ネオ!自分にとって、新鮮を目指した。
また、『BUCK-TICK』6・28+29史上初の日比谷野外音楽堂公演を映像作品としてリリ−スする『Mona Lisa OVERDRIVE -XANADO-』パッケ−ジデザイン+DVDオーサリングでは、公園で、オレなんかの手を、太陽にかざしながら、考えた。何か、また、新しいカタチを、掴もう。やっぱ、6・28+29この星の下、雨あがりの夜空を呼んできた、彼らの、説明しようのない、パワ−を。
  そして、また、2005年に向かって、珍しくも、森雪之丞さんから、コンタクトがあった。新しいカタチの舞台。ネオ!自分にとって、これも!新鮮!
『Poemix / 森雪之丞+岸谷五朗』におけるアートディレクションだ!雪之丞から、岸谷さんを紹介され、まずは、2人のポ−トレイトで、遊ぼうって、感が働いた。・・・・・「例えば 闇を 太陽の形に切り取ること」・・・・この副題が、なんとも、オレ自身の、今への、必然を実感した。誰とも、つかない、強烈なポ−トレイトが、誕生したのだった。
  人生って、オレなんかにも、意味とか、あるんだなぁ、って。存在することは、恐怖もあるけど、ポジティヴに向かうって、ヤリ方も、あるんだなぁ、って。オレなりに。
  今日1日を、ひたすら、真剣に生きてみよっかなぁ!なんて、痛感した!たとえば、こんなリタ−ンの2003年。。。。。。